2014年11月7日 金曜日
一歩先行く軟部外科
恒例のJAHA国際セミナーの通訳を担当して参りました。
トピックスの目玉は外科的に整復が必要な気道疾患、胸腔内疾患などを、腹腔鏡や胸腔鏡などを用いて治療する手技についてです。
どうぶつ達にとって、痛みや苦痛を最小限に抑える目的で行われる外科手技のことを最小侵襲法と称しています。
人医療では腹腔鏡、胸腔鏡、膀胱鏡などを用いた最小侵襲法はより一般的になりつつありますが、獣医療でも最小侵襲法で手術を行う動物病院が増えつつあります。
今回の講師はコーネル大学の外科部門の教授で、腹腔鏡や胸腔鏡手術の世界的パイオニアです。
アメリカではほとんどの二次診療病院が内視鏡手術を行っているかと思いきや、実際はまだ全体の1%以下の割合だそうです。
しかしセミナーでは大勢の獣医師がこの講義を熱心に聴講していたことを考えると、今後どうぶつの為の最小侵襲法を実践できる病院が更に増えていくのではないでしょうか。
コーネル大学での最先端医療に驚愕しつつ、外科単語の和訳がすらすら出てこないことから、通訳中何度も冷や汗をかいた(毎回大量の冷や汗をかいていますが)望月でした。
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