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2011年11月8日 火曜日
第9回 パピーパーティー開催しました
11月6日(日)、第9回目のパピーパーティーを開催しました!
今回はプードル・ミニチュアダックス・チワワちゃん3頭の参加でした。
みんな社会化の練習でおやつももらったよ(^v^)
ハンドリングもよくできてましたね★
最後には3頭で仲良く大運動会でした!!
次回の開催は1月の予定です。
2011年11月1日 火曜日
どうぶつのがんと向き合う ~治療編~
今回は、現在どうぶつのがん治療で可能な治療法とそのメリット、デメリットについてお伝えします。
手術療法
がん治療では最もよくおこなわれる方法です。完全切除が可能ながんや、完治が望めなくても、少しでも多くがんを取り除くことでよりよい生活の質を維持できる可能性がる場合に適応される治療法です。
メリット:完全切除できた場合には根治が可能。
デメリット:全身麻酔、手術時間の延長などによる身体の負担は大きい。
抗がん剤療法がん細胞を殺す薬を点滴や注射で体内に入れます。
抗がん剤が最も効果があるタイプのがんや、手術が難しい患者さんに適応されます。術後のがん再発予防にも使われます。
メリット:全身麻酔の必要がない。
入院の必要がない。
デメリット:正常な細胞にもダメージを与え、副作用が出ることがある。
放射線療法がん
細胞に直接ダメージを与えます。手術が難しい場合や、術後の再発予防の目的で行われます。
メリット:短時間、通院で治療可能。
デメリット:正常な細胞にもダメージを与える可能性がある。利用可能な施設が限られている。
これ以外にも、前回ご紹介した免疫療法や、補助療法としてのホメオパシー(病気の症状と同様の症状を起こす微量の薬物で抵抗力を起こし治療する)、鍼灸、アロマセラピーなどがあります
これほどたくさんの選択肢のなかから、その子その子にとってのベストな治療を選ぶことは大変なことです。たとえばリンパ腫に対して抗がん剤療法を行うにしても、何種類もの抗がん剤を使う強力な治療法から、単一の抗がん剤によるマイルドな治療法まで数種類あり、その投与スケジュールも状態によって異なります。
どの治療法を選択するのかは、がんの種類、進行度、どうぶつの年齢、体力、ご家族の希望、治療にかかる費用、全てを考慮しなければいけません。
獣医師はご家族に以上のこと全てを説明して同意を得る義務(インフォームドコンセント)があり、ご家族は全てを知る権利があります。
がん治療の大切な点は、獣医師、病院スタッフ、ご家族が信頼関係のもとで治療を進めることと、ご家族自身がさまざまな決断をされる際に、病院任せにせず、自身でもよく調べたり、考えたりすることで、納得のいく治療を受けることです。
次回は、家族ができるホームケアや、がんの予防について。
お楽しみに。
2011年9月2日 金曜日
看護士の靴下が素敵
20代の看護士達のセンスがいまいち理解できない獣医師達、、。
何故か都内の友人の病院でも同じく看護士達の靴下が素敵すぎて理解不能。
私も挑戦しちゃおっかな♡
2011年8月23日 火曜日
8月のコラム どうぶつのがんと向き合う
家族と暮らすどうぶつたちが以前よりずっと長生きできるようになった今、人と同じように高齢で起こる病気、とくにがんにかかりやすくなっている現状があります。
海外の統計では、実に2頭に1頭のわんちゃんががんに冒されてしまうという報告もあります。
そのような状況のなかで、獣医療の発展にともない、どうぶつも人と同じレベルのがん治療が受けられるようになりました。
しかしどれほど獣医療が進歩しても、どうぶつのがん治療では、「クオリティー・オブ・ライフ(生活の質)」の維持が最優先となります。
もちろん、初期段階や完治が望めるがんであれば、がんを治す治療を行います。
ある程度の副作用やリスクが伴う治療を行うこともあります。
ただ、治療はあくまで家族とともに毎日幸せな生活を送るためのもの。
完治が望めないようながんの場合には、生死に関わる積極的治療や重大な副作用のある治療をしてでも苦しくとも一日でも長く、という選択をとることはありません。
それよりも目前の死を受け入れつつ、一日一日を苦しみなく、穏やかに過ごすための治療を行います。がん治療は行わず、がんに伴う痛みや苦しみだけを取り除いてあげる対処療法を行うこともあるでしょう。
どうぶつは自身ががんであることを知りません。どれほどの時間が残されているのかと考えて不安に駆られたり、何をしておくべきなのかと未来を予測することをしません。
毎日の生活に幸せを感じ、「今」を生きています。
どうぶつのがん医療は、獣医師、病院スタッフ、ご家族が一つのチームとなって、どうぶつの「今」を平穏に、幸せにすごすために取り組む医療です。
どれほどがん医療が進歩しても、この基本概念は変わりません。
現在行われているどうぶつのがん治療には、外科療法、放射線療法、抗がん剤療法、免疫療法、また補助療法として、ホメオパシー、鍼灸、アロマセラピーなどがあります。
次回はそれぞれの治療法について解説します
2011年8月4日 木曜日
うさぎの去勢手術
うさぎさんの去勢手術です。
通常わんちゃんやねこちゃんは、全身麻酔の時には気管チューブを挿入して、人工呼吸器につないで、呼吸数や心拍数、酸素、二酸化炭素濃度、血圧などをモニターしながら手術を行うので安全、安心です。
うさぎさんは気管チューブを入れることができないので、呼吸数を調節することも、酸素や二酸化炭素濃度をモニターすることもできないので、わんちゃんやねこちゃんよりリスクのある手術となります。
ところが女の子のうさぎさんは子宮や卵巣の病気の発生率が非常に高く、本当はわんちゃんやねこちゃん以上に、健康なうちに不妊手術を行う必要があります。男の子のうさぎさんは、男の子同士で生活すると、なわばり意識からストレスを受けやすく、また女の子と一緒にするとすぐに子供を作ってしまう問題があり、いずれも一緒に放し飼いにすることができません。うさきさんの飼い主さんは、手術のメリット、デメリットを充分に理解した上で、手術を考慮していただきたいと思います。
今回2頭のうさぎさんの手術。
ICUでしっかり保温しつつ、目が覚めるのを待っているところ。
うさぎさんは本当にかわいい、、、。大好きです。
2011年8月4日 木曜日
痛くない手術
痛みを最小限に抑えることは、今や人の医療でも動物の医療でも当然のことで、痛みに対するケアは医者の義務であるとも言えます。現在痛みに対する研究が進んで、痛みをしっかりと抑えることは、患者の苦痛やストレスを緩和するだけでなく、術後の回復を早めたり、免疫機能を回復させることが解っています。
動物は痛みを直接訴えることができないので、なおさら獣医師や看護士が常に意識して少しでも痛みを感じさせないケアを行う必要があります。
当院では積極的に痛みに対するケアを意識して、フェンタニルパッチをよく使用していますが、モルヒネの10倍の効力のある麻薬性鎮痛薬です。麻薬と聞くと何か常習性があったり、体に悪いイメージを持たれるかもしれませんが、その心配は全くありません。価格が非常に高いのが唯一の難点です。
術後、痛みの管理が不十分で、傷口を気にしている患者さんを見ると、大いに反省します。
大きな手術の後でも、尻尾を振りながら飼い主さんと面会する患者さんの姿を見ると、ちゃんと痛みの管理ができたとほっとします。
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